試合結果
8月22日(木)富士通スタジアム
選手権一次ブロック決勝
大森学園 2-3 駿台学園
(2-0)
延長(0-0)
(0-1)
昨日、安藤翔主将の代での選手権が終わりました。2-0のリードを守り、ハーフタイムに帰ってきた生徒たちはしっかりと今まで積み上げてきたものを発揮してくれました。それを勝たせる事が出来なかったのは、紛れもなく監督である私の責任です。多くの応援して下さる方々へも勝利を届けられずに申し訳ございませんでした。私自身、まだ試合の映像も見ることが出来ずに、敗戦を引きずっております。しかし、前に向かって進み続けなければ、頑張り続けてくれた3年生に顔向け出来ません。それは試合に出た者だけではありません。多くの3年生にこの舞台を経験させられないまま、大会を終わらせてしまいました。
まだ気持ちの整理がつかずに、雑感しか書けませんが、まずは応援して下さる皆様への御礼を述べさせて頂かなくてはと考えました。以下、駄文となりますがお許しください。
組合せが決まった時から駿台学園戦が大きなヤマであることは分かっていました。相手にもよりますが、それは恐らく2次予選1,2回戦よりも厳しい試合になるであろう事は容易に想像出来ました。昨年、関東大会都ベスト8をかけた試合で打ち負け、選手権では駿台学園との再戦を目指しましたがその一歩手前で敗れました。そのリベンジマッチを神様が与えてくれたという考え方でおりました。ただし、それはあくまでも通過点で選手権2次を勝ち抜くための準備をこの夏、進めました。
今年のチームは昨年からのメンバーも多く残っており、その経験値というものはトレーニングでは積み上げられない財産です。そのアドバンテージを十分に活かし切れなかったことも悔いが残ります。今夏は、3年生メンバー中心の遠征、2年生メンバー中心の遠征、そして1年生の数名をそれぞれにチームに入れ、更にはサテチーム・1年生チームといった編成で強化にあたりました。特に2年生メンバーで臨んだ遠征はかなりハードな内容とし、秋以降(2次予選から)の変化を見越した強化を図りました。これは「夏の疲れは夏の間には抜けない」という持論からです。選手権1次に照準を絞ると、どうしてもハードに追い込めなくなります。2年生の大切な夏に、調整がメインとなるディメリットをどうしても無くしたく、この決断を下しました。それが出来るのも3年生を中心としたメンバーで十分に駿台学園を含めて、1次予選を突破できる力があるとの判断が大前提にありました。2年生を秋に3年生と共に戦わせたく、その為にこの夏でパワーアップをすること、また1年生にも選手権大会という経験値を積ませること、更には1年からずっとサテチームであった3年生がメンバー入りし、出場も果たしました。各々の努力をトップチームというカタチで集結し、チーム力をアップさせ「オール大森学園」での選手権を目指しました。しかし結果的には3年生と共に戦ってきた多くの2年生がメンバーに入る前に大会が終わってしまった事は事実であり、監督の責任です。
この代は入学時から都大会の出る事は、「当たり前」でありました。それは技能においても、意識においてもです。
2017 関東都ベスト32 総体支部決勝 選手権都ベスト8 地区トップ
※新人選手権優勝
2018 関東都ベスト8 総体都ベスト32 選手権都ベスト16 地区トップ優勝
2019 関東都ベスト32 総体都ベスト56 選手権都一次決勝 T4グループ4位(進行中)
※新人選手権準優勝
選手権は2ブロックで行いますから×2で昨年が実質ベスト32、一昨年がベスト16となります。何が言いたいかと言えば、勝ち続ける事は難しいという事が一つ。そしてもう一つは結果の面でも昨年、一昨年のチームに引けを取らないという事です。もちろん、目標設定は毎年上がっていますのでそれに対しては、本人たちも残念だったと思いますが現状を維持する事は並大抵の事ではありません。私は常日頃から生徒たちに「現状維持は後退」と話しています。これは現状を維持しようとすれば、後から来た者に必ず抜かれるので、やはり目標設定は一歩前に設定しなければいけないという事を言っております。正にその通りで、彼らは目標設定を一歩前に設定し、取組み続けたからこそ、現状維持の結果(関東都ベスト32→選手権大会ではベスト16)を手にする事が出来たのです。新人選手権準決勝で前半0-2、しかも相手は百戦錬磨の暁星。それを後半で追いつき、延長で逆転し、掴み取りました。この試合でも発揮された様に、技能だけでなく、強いメンタルも持っていたチームでしたが、最後にその逆をやり返されました。サッカーは中々自分の思うようにいかないスポーツです。しかしこの1年の取組みに、彼らは胸を張るべきです。
3年生には、選手権での戦いは終わりましたので一先ず、ご苦労様でした。しかし、もう一つの目標は残されています。現状は厳しいですが、諦めたらそれで本当にお終いです。このチームが本当に一つに纏まって戦うチャンスが残されているのも、生徒たちのこれまでの頑張りがあったからこそです。もう一度、気持ちを奮い立たせて戦い続けてくれることを期待しています。そして3年生の背中を後輩に見せてくれると信じています。今は空虚感や脱力感で一杯だと思いますが、それも乗り越えるべき試練です。厳しい試合を乗り越えた者は必ず成長します。「苦しい時こそ、成長するチャンス」です。
保護者の方々、応援してくださる方々には、いつもご声援・ご支援を頂きながら、思うような結果を届けられずに本当に申し訳ございません。生徒たちはもちろん、スタッフも良いチームになる様に、一生懸命やってくれています。私が上手く導けないばかりに、皆にしんどい思いをさせておりますが、3年生チームと戦える残された時間を大切にし、今日より明日、一つずつ成長出来る様に取り組んでいく所存です。今後3年生は更に進路決定の大切な時期となって参りますが、最後まで両立をし、戦い抜くスタンダードを強い気持ちで実践出来る様、ご支援を頂けますと幸いです。
私は、どんな困難や逆境があっても、生徒たちと共に一歩ずつ進み続ける決意です。最後になりますが、今年度も応援して下さる方々、特に保護者会を中心とした保護者会の皆様、いつも本活動にご協力くださり、チームを代表して厚く御礼申し上げます。引き続きまして、ご理解・ご協力を賜れますと幸甚です。